
パパー!冷凍庫溶けちゃってるよ!!

・・・
家族や大人数での旅行・キャンプにとっても便利なキャンピングカー。
一方「トラブルが多いのでは?」と思う方も多いはず。
特に『電力システム』については、普通車と違い難しそうなイメージがありますよね。
かつてはメインバッテリーの他にサブバッテリーさえあれば大丈夫!と言われていましたが、それはもう昔の話。
コンパクト化された家電が増えたことで、キャンピングカーライフをより快適にするために多くの電力が必要となってきてしまいました。
今のキャンピングカーは災害などから身を守るためのシェルターの役割も果たしていますから、より電力の重要性が高まっているのです。
そこで今回は、キャンピングカーライフを快適に過ごすために、キャンピングカーにおける『電力システム』について徹底解説していきたいと思います!
・家族と快適にキャンピングカーライフを楽しみたい。
・キャンピングカーの『電力システム』を理解して使いこなせるようにしたい。
まずは結論です。
キャンピングカーで理解しておきたい『電力システム』は大きく分けると7種類!
①メインバッテリー
②サブバッテリー
③走行充電
④ソーラー充電
⑤発電機
⑥外部電源
⑦インバーター
どれもキャンピングカーにとっては重要な電力源となっており、是非知っておいていただきたい『電力システム』となっています。

それでは早速、順番にご紹介していきましょう!
電力システム①:メインバッテリー

メインバッテリーとは、ベースの車両にあらかじめ搭載されている、走行に必要なバッテリーのことです。
このバッテリーは主に車のエンジンを始動させるなど瞬発的に大きな電力を出すために使われます。
カーナビを搭載している普通車にも積まれている一般的なバッテリーとなっていますが、キャンピングカーの場合はサブバッテリーの存在がありますので、区別するためにメインバッテリーと呼ばれているわけですね。
もともと積まれているバッテリーということであまり注目されませんが、ホコリなどが堆積すると絶縁抵抗が小さくなってしまいます。
その結果、電気回路が構成されて電気が少しずつ流れていってしまうことで、メインバッテリーの容量低下に繋がります。
定期的にホコリを拭き取り、メインバッテリーの容量低下を防ぐようにしましょう!
メインバッテリーが上がってしまったら・・

できれば避けたい事態ですが、バッテリー自体の劣化などによりメインバッテリーが上がってしまう可能性もゼロではありません。
そういった場合に、自力でバッテリー上がりを直す方法としては「ブースターケーブル」を使用する方法があります。
ブースターケーブルでメインバッテリーとサブバッテリー(もしくは他車のバッテリー)を繋いでエンジンをかけ、その後30分程クルマを走らせてメインバッテリーの充電を行うというわけです。
もし、ブースターケーブルを持っていない場合はロードサービスを呼ぶことになりますが、ここで注意したいのが「JAF(日本自動車連盟)のロードサービスはキャンピングカーには対応していない場合が多い」という点です。
そのため、なるべくご自身でロードサービス付きの任意保険に入られることをオススメします。
もっとカンタンにエンジンをかける方法として「ジャンプスターター」が便利です。
まだ購入して、実際に使ったことがないのでオススメレビューはできないのですが、私の大好きなYouTuber「たつおと海子」さんの中で紹介されていました。

万が一の時のために、ゼッタイ欲しい!!
電力システム②:サブバッテリー

サブバッテリーとは、エンジンを停止した際、キャンピングカーでの生活に必要な「家電」に電力を供給してくれるバッテリーです。
名前こそ「サブ」とついていますが、メインバッテリーとは完全に別系統になっており、その役割もそれぞれ独立しています。
もしサブバッテリーを使い切ってしまったとしても、走行に必要なメインバッテリーは生きていますので、エンジンをかけることは可能となっています。
キャンピングカーでは外部電力が無い場所であっても、一晩快適に過ごせるくらいの電気容量を確保する必要がありますので、一般的に複数のサブバッテリーを搭載しています。
瞬発的に力を出せるメインバッテリーとは異なり、サブバッテリーは一度にたくさんの電力を放出することはできませんが、少量の電力を長時間使えるメリットがあります。
ちなみに、最近の車では標準装備となりつつあるアイドリングストップですが、メインバッテリーの他にもう一つ内蔵バッテリーを要するので、内蔵バッテリーのこともサブバッテリーと呼ばれています。
最近では、鉛ディープサイクルバッテリーに代わり、高性能なリチウム電池を利用したバッテリーがメジャーになってきており、キャンピングカーでの生活はさらに快適になっていますよ!
サブバッテリーが上がってしまったら・・
気を付けていても、うっかり冷暖房や冷蔵庫を付けっ放しで電化製品用のサブバッテリーが上がってしまうこともあります。

我が家はインバーターの付けっ放しでやってしまいました・・
そんな時は、キャンピングカーを走行させることによってクルマのオルタネーターで発電でき、自然とサブバッテリーの充電も進みます。
もしくは、外部電源で充電することもできます。
サブバッテリーは満充電が基本で、使用後もすぐ充電することで、劣化を遅らせることができます。
バッテリー上がりを防ぐオススメの方法は、メインバッテリー・サブバッテリー+ポータブルバッテリーです。
我が家では、冷蔵庫、室内灯、マックスファンはサブバッテリー。
その他のTV、電子レンジ、IHコンロ、充電はポータブルバッテリーを使用しています。
そうすることで、電力を分散させることができ、バッテリー上がりの可能性が低くなります。

電力システム③:走行充電

走行充電とは、走行中に車のオルタネーターの発電を用いて充電する方法のことを指します。
旅の途中でサブバッテリーを使い切ってしまっても、メインバッテリーを使ってエンジンをかけ、サブバッテリーを充電することができるのです!
走行充電には2種類あり、一つはメインバッテリーで余った電力をサブバッテリーに充電する方法、そしてメインバッテリーの電圧を利用し、メインバッテリーやサブバットリーを自動充電させる方法があります。
メインバッテリーが空っぽになるとエンジンをかけることができないため、メインバッテリーからサブバッテリーへあまり電力を集めすぎるのは危険なので注意しましょう!

残り電力を「見える化」すると安心ですよ!
電力システム④:ソーラー充電
ソーラー充電とはその名の通り、キャンピングカーに設置したソーラーパネルで発電した電力で充電する方法です。
ソーラーパネルを設置するだけで充電が可能となるため、非常に便利なのですが、太陽の日照角度や天気によって充電能力が左右されてしまうため、変動してしまうことを前提にした運用が必要となります。
そのため、そのまま家電を動かすのではなく、まずはサブバッテリーに充電し、サブバッテリーから家電を動かすのが安定して運用するためのコツとなります。
サブバッテリーに充電するためには「チャージコントローラー」というソーラーパネルで作った電気をバッテリー仕様に変換してくれる装置が必要です。
チャージコントローラーは過充電や電気の逆流を防いでくれる働きがあるため、ソーラーパネルを扱うためには必要な装置だと言えます。
つまり、ソーラーパネルを安定して運用するためには、サブバッテリーとチャージコントローラーが必要不可欠になるというわけですね。
キャンピングカーライフにおいて、ソーラー充電が最も活躍してくれる場面としては、外部充電が不可能な駐車場やキャンプ場です。
駐車中に自動でソーラー充電システムによりサブバッテリーを満充電してくれますので、キャンピングカーライフにおいては安心して家電を使うことができます!
また、サブバッテリーは電気が空の状態が一番劣化してしまうので要注意です。

サブバッテリーの寿命を長くしてくれる役割も果たしてくれますよ!
電力システム⑤:発電機
キャンピングカーを使用する際、大量の電力を必要とするのであれば「発電機」による電力確保をおススメします。
発電機は出力の範囲内であれば、燃料がある限り電力を供給し続けてくれるため、非常に重宝します。
発電機にはいろいろな種類がありますが、キャンピングカーオーナーの間では、1600W程度のポータブルタイプが主流となっています。
発電機があれば、消費電力の大きいクーラーやエアコンの長時間使用も可能となりますよ!
ただし、発電機内のエンジンを動かして発電する性質であるため、使用時の騒音が大きなデメリットとなります。
周りへの配慮はもちろん必要ですが、そもそも全国のRVパークやオートキャンプ場においては、使用不可となっているケースがほとんどです。
また、発電機は一定の大きさがあるため、キャンピングカーの限られたスペースを圧迫してしまうのもデメリットと言えます。
とは言え、発電機は電力源としては非常に魅力的であるため、オーナーの中には自作で防音ボックスを作り、活用している方もいます。
電力システム⑥:外部電源

キャンピングカーの魅力的な設備として「外部電源システム」があります。
キャンピングカーにある外部電源取入口から専用のコードで外部電源コンセントと繋ぐことで、車内に家庭用と同じ交流の電力を取り入れることができるのです。
家電を自由に使うことができるようになるため、車内がまるで家の中にいるような感覚になりますよ!
全国のRVパークやオートキャンプ場においては、外部電源の有無を明確にしてくれていますので、私は予約の一つの大きなポイントとしています。
外部電源があるかないかでキャンピングカーライフがガラリと変わりますので、しっかりと確認しておきましょう!
外部電源が完備されている場所であれば、充電システムに不安があってもサブバッテリーの容量を気にする必要はありません。
キャンピングカーによってはオプション装備になっているケースがあります。
「車内への交流電力供給」と「サブバッテリー充電」が同時に行える「ACオートチャージャー」も搭載されているかどうかを確認することを強くおススメします。
電力システム⑦:インバーター

インバーターは単体では電力を生み出しませんが、サブバッテリーを使えるようにするためには重要な役割を果たします。
サブバッテリーは基本的に直流で動いているのですが、家電はコンセントからの電力で使えるように設計されているため交流となっています。
つまり、このままではサブバッテリーを活用して家電に電気を通すことができません。
そこで必要になるのがインバーターで、直流を交流に変換してくれる役割を果たしてくれるため、晴れてサブバッテリーで家電を使うことができるようになるのです。
なお、インバーターには「正弦波」と「短形波」のタイプがあるのですが、「正弦波」は多くの家電を使えますが高価となっており、どちらを使用するかはお財布事情が関わっていると言えます。
ちなみにインバーターを利用する際は、多くの電力を消費してしまうますので、家電を使わない時はOFFにしておくことをオススメします。

さとぱぱ
我が家では、インバーターをつけっ放しにして、サブバッテリーを空にしてしまった苦い経験があります。
電力システムをフル活用し、快適なキャンピングカーライフを送ろう!
以上、今回はキャンピングカーで重要な7種類の『電力システム』についてご紹介しました。
①メインバッテリー
②サブバッテリー
③走行充電
④ソーラー充電
⑤発電機
⑥外部電源
⑦インバーター
どの電力システムにも特長があり、キャンピングカーライフを快適にするためのサポートをしてくれます。
用途や使用できる場所などがまちまちとなっていますので、状況に適した電力システムを活用することをおススメします。
電力システムによっては別途費用がかかるものがありますので、ライフスタイルに合わせて検討して頂きたいと思います。
【筆者紹介】
この記事を書いている私は、30代子育て世代(30年住宅ローンあり)です。
中古キャンピングカー(ライトキャブコン:AtoZアミティ)を購入しました。
実際にオーナーとして勉強し、使用している『電力システム』について紹介しました。

電力システムをフル活用し、快適なキャンピングカーライフを送りましょう!
キャンピングカー初心者が合わせて読みたい記事はこちら!
サブバッテリー上がってる・・